思うところあり、いまさらですが「狐狸通るとはなんぞや」
- 真珠 法師山
- 2023年10月6日
- 読了時間: 3分
ども!首謀者・法師山です。
今日も楽しくお稽古日記を~…と行きたいところでしたが、ちょいと思うところありまして、
狐狸通るも3年目となりました今日この頃、今一度「狐狸通るってなんなのさ」を振り返ってみたいと思います。
ちょっと長いお話になりますよ^^*
そもそも、「狐狸通る」はしつこいようですが劇団ではありません。
とあるローカルニュースに取材いただいた時、かな~りアピールするも結局「葛飾区で活動する『劇団』の…」と紹介されてしまったりなどしましたが、
ちがうんです。
いや、「演劇をする2名以上の集まり」という意味なら「劇団」なのかもしれませんが
座長・代表のもとに集まった劇団員が構成する集団、という一般的な意味での劇団では
ないです。
じゃあ、何が違うのか。
ハイまずは、こちら。

第1回公演「狐狸から騒ぎ」のフライヤですが、お気づきでしょうか。
「狐狸通る」の団体名こそついているものの
「旗揚げ公演」「第1回公演」といった文言が、ないでしょう。
実はこの「狐狸から騒ぎ」は、この公演を最後に翌年には国に帰ってしまうという友達のために作ったものだったんです。
その友達は、遠くロサンゼルスから女優を目指し家族を置いて単身日本に戻ってきたという、元アナウンサーの女性。
事務所に入り日々稽古に励むものの、入る仕事はお約束の、基本エキストラ。
たまにオーディションに受かり舞台の仕事をするけれど、
そういう舞台はほぼ若い子たちのためのもので、我々世代には大した役が回ってくるはずもなく。
そうこうしているうちに世の中はどんどんコロナ禍真っ只中へ。彼女も帰れなくなる前に、国へ帰ることにしたんだそうな。
なんの爪痕も残せなかったことが、とても心残りなようでした。
法師山も、彼女と同じ事務所におりました。
活動の状況は彼女と似たり寄ったりでしたが、ワタシはちびっこが小学校に上がるまでとタイムリミットを決めていたので
一足お先に事務所を去ったのですね。
やっぱり、どんな端役でも1か月は拘束される普通の舞台には、子連れで挑戦するのは無理です。
でもやっぱり、やりたいんですよ。お芝居とかかわっていたい。
その頃彼女が「今年いっぱいで国に帰る」ということを知りました。
事務所からはどうせ大した仕事は来ないんだから、
じゃあ自分たちで作っちゃえば?
「自分で作れば主役じゃん」!
そんな文句で誘ったような気がします^^;
そして、「ちびっ子が学校へ行っている平日昼間にのみ稽古する」
という今の狐狸通る並びに大人の演劇部の活動の基礎が
できたんですね~。
で、声をかけ「やります!」と言ってくれたのが汁婆さんとあやちゃん。
あやちゃんは第2回「花魁幽霊」に、
汁婆さんは今回の「お取り替えいたしますか?」にとご縁が続き
本当にうれしいことです。
総勢4人で始まった「狐狸通る」でしたが
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脚本が出来上がり、さぁ来週から稽古開始! という8月の末、
なんと主演の彼女が飛んじゃいました^^;
ま、その辺のすったもんだは置いといて、このとき助けてくれたのが結局主役・おみっちゃんをやってくれた鈴木那生ちゃんです。
そしてその時点で、「彼女に主演を贈る」というこの芝居の真の目的が
スコンとなくなったのですね。
もし、そのまま彼女がこの芝居で主演を張ったという実績を残して国に帰ったなら、
そこで「狐狸通る」はもう終わっていたかもしれません。
だってそれが目的でしたから。
でもそうではなくなって、純粋に「芝居をする」ということが目的になった時
このままで終わらせたくない、という法師山の駄々が
バーストしたのであります。
この長~い話も、まだまだ続きます。この話を始めた目的は…
はっはっはっは、待て次号!!
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