HGHお稽古日記2 五作目にして初めて感じた「これが普通の感覚だよね」
- 真珠 法師山
- 10月26日
- 読了時間: 3分
ども、ホウシヤマです。
先日、初めての粗通しを敢行して参りました。

こんな写真載せたら怒られそうですな(;´∀`)
初通しのあと、珍しくまじめにフィードバックの時間を取りました。
これまでわりかしなぁなぁでもなんとかなってたんですが、
さすがに今回人数が多く(汗)
通しもダメ取りしながらほぼ座ってまじめに見てました。
人数多いからね~そういう時間もちゃんと取れて。なんか演出みたい(笑)。ありがたいことです。

さて、そんなFB中です。
ウチは、しつこいようですが劇団という形をとっておらず、
公演を打つたびにイチから面子を募る「上演プロジェクトチーム」として活動しております。
で、年齢経験不問でやっとりますので、「これが舞台初経験です!!」っていう方も、毎回必ずいらっしゃいまして。
そんなに舞台経験はなくても、ウチで2,3度経験された方は
まぁその~自慢じゃないですがかなり、ヤレるようになっておりましてね。
必然的にダメ出しが初めての方に集中していきます。
いくつかその方へのFBが続いた時、
「自分が経験がなくてできないせいで、皆さんに迷惑をかけてしまってほんとにすみません。」
って、謝られたんです。
それに対してワタシ
「そういうのはいいです。」
って言ってしまいまして。
あとから、冷たかったよな、って反省しましてね。
このときワタシ、なんかすごく腹が立ったといいますか、
イラっとしたんです。
自分ができないということに対して、自分に腹が立つことはあっても、
人に申し訳ないと思うことは、私にはありませんでした。もうお芝居始めた時からず~~~っと。
自分で作品を作るようになってからも、「初舞台です」という方が
セリフがなかなか覚えられないとか、指示したように動けないとか、
それで「う~んどうしたらいいかな」と考えはしても、迷惑だと思ったことは
一度もありませんでした。
「初めてだからできない」
そこを申し訳なく思うより前に、やらなきゃいけないことはあるよね?
なんて思ったんでしょうね。
イラっとしたんです。
でも後から冷静になって考えてみたら、
これ、ホントにごくごく普通の感覚ですよね。
これまでそういう人がいなかったことが、相当ラッキーだっただけ。
初めて、本当に普通の人の感覚を持った面子が現れたんです。
「普通の人」というのは、この場合客席側にいる人のことです。
演じる側ではなく、観る側の人。
だから演じる側の人って、多かれ少なかれ、やっぱり普通の人じゃないんですよね。
初めてだからできないのは当たり前。
じゃあどうすればできるようになるか。
あやまって許しを請えば舞台が成立するようになるのか、いやそうじゃない。
自分がやらなきゃいけないんだ。
本当の普通の人がそこに至って、
役者として、舞台人として立つ。舞台からお客さんを見る立場になる。
私はこれから、きっとその瞬間に立ち会うのでしょう。それが本当に楽しみで仕方ありません。
…と、初舞台の方にもかなり細かく芝居をつけている今回、
経験豊富な方には…無理難題をお願いしてます。ねw

今回最も無理難題を押し付けられている、ヨシエ役・鶴目悦子です。
ご本人と真逆の地平を要求しております。
どうぞ、お楽しみにw



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